イベントマーケティングとは?見込み客獲得から売上拡大まで成功させる完全ガイド

イベントマーケティングは、展示会やセミナーなどのイベントを通じて顧客と直接つながり、売上拡大につなげるマーケティング手法です。

この記事では、イベントマーケティングの定義から具体的な実施手法、成功のポイント、効果測定の方法まで、実務で使える情報を体系的に解説します。イベント開催のノウハウがない企業でも、この記事を読めば自社に合った手法を選択し、費用対効果の高いイベントマーケティングを実践できるようになります。

赤堀亘
監修者 AiWiLL代表 赤堀亘

AiWiLL(株) 代表取締役 / 年間100企画以上イベント制作 / 生成AI顧問8社 / 生成AI活用とイベントマーケティングのスペシャリスト集団を束ね、ビジネス資産となるイベントマーケティング戦略および制作事業を展開。

『あり得ない発想』で「あり得ない成果」を。というスローガンのもとメディアに取り上げられる展示や出版イベント、カンファレンス、セミナーを手掛ける。SNSの総フォロワー数は1万人超え(X,Instagram,TikTok – 2026年1月現在)


AiWiLLでは「商談獲得」や「採用」などの目的から逆算し、イベントを単発で終わらせない『コンテンツ資産』として企画・制作しています。

制作したイベントは、その後の集客や営業につながる仕組みにも展開可能です。全体像は下のサムネイルに漫画でまとめているので、ぜひタップしてご覧ください。

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また、漫画の巻末には、「過去の出版イベントセミナーアーカイブ」や「イベントの教科書」、「イベント運営マニュアル-チェックリスト」などのお役立ち資料を無料で配布しています。

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目次

イベントマーケティングの基本と注目される背景

イベントマーケティングとは、セミナー・展示会・体験会などのイベントを企画・開催することで、見込み客の獲得や育成、既存顧客との関係強化を図るマーケティング活動を指します。オンライン広告やWebサイトだけでは届かない層にもリーチでき、顧客との直接対話を通じて購買意欲を高められることが最大の特徴です。

なぜ今イベントマーケティングが重視されるのか

近年、多くの企業がイベントマーケティングに注目する背景には、顧客の購買行動の変化があります。

まず、消費者が体験を重視する傾向が強まっています。商品やサービスの情報があふれる現代において、スペックや価格だけでは差別化が難しくなりました。そのため、実際に商品に触れたり、サービスを体験したりすることで得られる「体験価値」が購買の決め手となるケースが増えています。

次に、SNSとの相性の良さも見逃せません。イベントでの体験は参加者がSNSで投稿・拡散しやすく、口コミによる認知拡大が期待できます。消費者はAISAS(Attention、Interest、Search、Action、Share)と呼ばれる購買プロセスをたどり、SNSで共有された情報が他の人の購買につながる流れが定着しています。

さらに、顧客理解を深める貴重な機会という側面もあります。企業にとってイベントは、顧客の生の声を直接聞けるマーケットリサーチの場です。アンケートや対話を通じて顧客のニーズや課題を把握し、商品開発やマーケティング戦略に反映させられます。

イベントマーケティングの主な目的

イベントマーケティングを成功させるには、目的を明確にすることが不可欠です。主な目的として以下が挙げられます。

新規リードの獲得は、多くの企業が最優先する目的でしょう。イベントには自社の商材に興味を持つ潜在顧客が集まるため、効率的に見込み客の情報を集められます。

見込み客の育成も重要な目的です。商品やサービスの価値を実際に体験してもらうことで、購買意欲を高められます。特にBtoBビジネスでは、検討期間が長いため継続的な育成が必要です。

企業ブランディングの効果も期待できます。質の高いイベントを開催することで、企業の専門性や信頼性をアピールでき、ブランドイメージの向上につながります。

既存顧客のフォローという観点では、顧客同士の交流の場を提供することで、離脱防止や利用頻度の向上が見込めます。

顧客からのフィードバック収集も見逃せません。商品の改善点や新たなニーズを直接聞き出せるため、今後の開発や販売戦略に活かせます。

これらの目的は一つのイベントで複数達成することもありますが、優先順位を明確にすることで企画の方向性がぶれません。

イベントマーケティングのメリットとデメリット

イベントマーケティングには大きなメリットがある一方で、課題やリスクも存在します。両面を理解したうえで実施することが重要です。

イベントマーケティングの3つの主要メリット

多くの見込み客と接点を持てることが第一のメリットです。通常のWebマーケティングや広告では接触できない層にもリーチでき、対面での会話を通じて深い情報交換ができます。名刺交換やアンケート回答により、性別・年代・職業・所属企業・役職など詳細な顧客情報も収集できるため、その後のフォローアップに活かせます。

自社製品を効果的にアピールできる点も大きな強みです。実際に商品を手に取ってもらったり、サービスのデモンストレーションを見てもらったりすることで、Webサイトやカタログだけでは伝わりにくい価値を体感してもらえます。五感を通じた体験は記憶に残りやすく、購買意欲の向上につながります。

リードクオリフィケーションができることも見逃せません。イベントに参加する顧客は、そもそも企業の商材やテーマに興味があります。資料請求や問い合わせよりもハードルが高い行動であるため、商談につながる可能性が高いホットリード(購買意欲が高い見込み客)を効率的に見つけ出せます。

知っておくべき2つのデメリット

ノウハウの有無に結果が左右されやすいという課題があります。イベントの企画力・運営力・集客力が不足していると、期待した成果が得られません。特に初めてイベントを開催する企業は、経験豊富な外部パートナーの協力を得ることも検討すべきでしょう。

コストがかかる点も大きなデメリットです。会場費・人件費・備品代・広告宣伝費など、多額の予算が必要になります。参加者が少ないと赤字になるリスクもあるため、集客施策の計画と実行が重要です。また、準備に多くの時間と労力がかかることも忘れてはなりません。

これらのデメリットを克服するには、明確な目標設定と綿密な事前準備、そして継続的な改善サイクルの確立が不可欠です。

イベントマーケティングの主な手法

イベントマーケティングには多様な手法があり、目的やターゲットに応じて最適なものを選ぶことが成功の鍵となります。

セミナー・ウェビナー

セミナーは、特定のテーマについて専門知識を提供するイベント形式です。自社単独で開催する自社セミナーと、他社と共同で実施する共催セミナーがあり、それぞれにメリットがあります。

自社セミナーは、自社の専門性をアピールしやすく、参加者との関係構築に有効です。一方、共催セミナーは参加企業の顧客リストを活用できるため、集客力が高まります。

内容の方向性によって、情報提供型セミナー顧客獲得型セミナーに分類できます。情報提供型は業界のトレンドやノウハウを提供することで、まだ購買段階にない潜在顧客との接点を作ります。顧客獲得型は、自社商品の具体的な効果や活用方法を紹介し、商談につなげることを目的とします。

近年では、オンラインで開催されるウェビナーが急速に普及しました。参加者は場所を問わず気軽に参加でき、企業側も会場費を抑えられるメリットがあります。録画配信を活用すれば、当日参加できなかった人にもリーチできます。

また、特定のテーマについて専門家が協議や討論を行うカンファレンスイベントも増えています。複数のセッションを同時並行で実施し、大規模な集客を実現できる点が特徴です。

展示会

展示会は、多数の企業が一堂に会して製品やサービスを展示するイベントです。実施形態として、自社主催の展示会外部主催の展示会への出展の2パターンがあります。

自社主催の展示会は、自社のブランドイメージを全面に打ち出せる反面、集客から運営まですべて自社で担う必要があり、負担が大きくなります。

外部主催の展示会に出展する場合は、出展料はかかりますが、主催者が集客を行うため自社の負担が軽減されます。業界の大規模展示会には数万人が来場することもあり、短期間で多数の見込み客と接触できる貴重な機会となります。

展示会では、ブースのデザインやデモンストレーションの内容が成否を分けます。来場者の興味を引くキャッチコピーや目を引くビジュアル、実際に体験できるコンテンツを用意することが重要です。

最近では、Web展示会バーチャル展示会と呼ばれるオンライン形式も登場しています。地理的制約がなく、データ収集が容易という利点があります。

体験型イベント

体験型イベントは、参加者に商品やサービスの価値を実際に体験してもらうことに特化したイベントです。試食会・試乗会・実演会などが代表例で、五感を通じた体験により強い印象を残せます。

食品メーカーが新商品の試食会を開催したり、自動車メーカーが最新モデルの試乗会を実施したりするのは、体験型イベントの典型です。BtoB企業でも、ソフトウェアのハンズオンセミナーや機械の実演会などが行われます。

体験型イベントの強みは、顧客満足度の向上とリピーター増加につながりやすいことです。実際に使ってみることで商品への理解が深まり、購買のハードルが下がります。また、体験の様子をSNSで投稿してもらうことで、口コミによる拡散効果も期待できます。

ミートアップ交流会

ミートアップ交流会は、特定のテーマに関心を持つ人たちが集まり、意見交換や情報交換を行うイベントです。セミナーよりもカジュアルで、参加者同士の交流を重視する点が特徴です。

明確な定義はないため、雑談会形式で行うケースもあれば、講師によるミニセミナーと懇親会を組み合わせたケースもあります。IT業界では技術者コミュニティのミートアップが盛んで、最新技術の情報共有や人脈形成の場となっています。

ミートアップ交流会は、企業ブランディングや採用活動にも活用されます。自社のオフィスを会場として提供することで、社風や働く環境を知ってもらい、優秀な人材の獲得につなげる企業も増えています。

既存顧客向け交流会

既存顧客向け交流会は、新規顧客の獲得ではなく、既存顧客との関係強化を目的とするイベントです。ユーザーコミュニティの形成により、顧客の離脱防止や利用促進を図ります。

特にシステム関連企業では、ユーザー会や勉強会を定期的に開催し、製品の活用事例を共有したり、要望を吸い上げたりしています。顧客同士がつながることで、企業と顧客の一対一の関係だけでなく、顧客同士のネットワークが生まれます。

また、アップセルやクロスセルの機会としても有効です。既存顧客に対して上位プランや関連商品を紹介することで、顧客単価の向上が期待できます。すでに信頼関係が構築されているため、新規顧客よりも提案が受け入れられやすいメリットがあります。

近年増加するオンライン・ハイブリッド型イベント

イベントマーケティングの形態は、従来のリアル開催からオンライン開催、そしてリアルとオンラインを融合させたハイブリッド型イベントへと進化しています。

オンライン開催のメリットと活用法

オンラインイベントの最大のメリットは、参加のハードルの低さです。インターネット環境さえあれば、場所や時間の制約を受けずに参加できます。遠方からの参加者も気軽に集まるため、地理的な制約がなくなり、より多くの見込み客にリーチできます。

企業側にとっても、会場費や設営費が不要となり、コストを大幅に削減できる点が魅力です。また、データ収集が容易であることも重要なメリットです。参加者の視聴時間・クリック行動・アンケート回答などをリアルタイムで取得でき、詳細な分析が可能になります。

録画配信を活用すれば、イベント終了後も継続的にコンテンツを活用できます。当日参加できなかった人への配信や、社内での情報共有にも使えるため、投資対効果が高まります。

ハイブリッド型イベントで最良の成果を得る

ハイブリッド型イベントは、リアル会場とオンライン配信を組み合わせた形式です。リアル参加者には対面での体験価値を提供しつつ、オンライン参加者には参加しやすさを提供できる、両方のメリットを兼ね備えています。

ハイブリッド型の成功には、リアルとオンラインの参加者が一体感を持てる工夫が必要です。オンライン参加者からの質問をリアルタイムで拾い上げたり、チャット機能で双方向のコミュニケーションを促したりする仕組みが求められます。

また、リアル会場での体験をオンラインでも疑似体験できるよう、カメラワークや配信クオリティにこだわることも重要です。単にカメラで撮影するだけでなく、複数のカメラアングルを使い分けたり、スライド資料を画面に表示したりすることで、オンライン参加者の満足度を高められます。

イベントマーケティングを効果的に行う5つのポイント

イベントマーケティングで確実に成果を上げるには、準備段階から事後フォローまで、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。

目的や目標を明確にする

イベント開催において最も重要なのは、目的と目標の明確化です。何のためにイベントを開催するのか、どのような成果を得たいのかを具体的な数値で設定します。

たとえば、「新規リード300件獲得」「商談化率20パーセント達成」「既存顧客のリテンション率90パーセント維持」といった定量的な目標を立てることで、施策の方向性が定まります。

目的が曖昧なままイベントを開催すると、「イベントを実施すること」自体が目的化してしまい、成果につながりません。目的によって選ぶべきイベント形式や内容、ターゲット層が変わるため、最初の段階で明確にすることが不可欠です。

また、目的はイベント関係者全員で共有することが大切です。企画担当者だけでなく、当日の運営スタッフや営業担当者も目的を理解していれば、各自が適切な行動を取れます。

事前準備と計画を徹底する

イベントの成否は、事前準備の質にかかっています。費用や手間を最小限に抑えつつ効率的に運営するには、詳細な計画が必要です。

まず、運営作業をマニュアル化することで、誰が担当になっても一定のクオリティを保てます。受付の手順・来場者への対応方法・トラブル時の対処法などを文書化しておけば、スタッフの教育コストも削減できます。

入念なリハーサルも欠かせません。実際の会場でリハーサルを行い、動線・音響・照明・機材の動作確認を済ませておくことで、当日のトラブルを防げます。リハーサルで見つかった課題は記録し、改善策を実施します。これらの記録を蓄積することで、次回以降のイベントがより効率的になります。

少人数で運営する場合は、イベント管理ツールやマーケティングオートメーションツールを活用することで、申込受付・メール配信・参加者管理などの業務を自動化できます。

集客方法を戦略的に検討する

イベントマーケティングにおいて、集客は最も重要かつ難易度の高いポイントです。どれだけ質の高いコンテンツを用意しても、参加者が集まらなければ成果は得られません。

まず、イベントの目的に応じたターゲットを明確にします。そのターゲットがどのような媒体で情報収集しているかを分析し、最適なチャネルを選択します。

主な集客方法として以下があります。

SNSは、拡散力が高く費用をかけずに情報を届けられます。Facebook・X(旧Twitter)・LinkedIn・Instagramなど、ターゲット層が利用しているプラットフォームを選びましょう。

ホームページやメールマガジンは、既存の顧客や見込み客にアプローチできます。自社のハウスリストに対して複数回メールを送ることで、認知と参加意欲を高められます。

チラシやDMは、デジタルに慣れていないターゲット層に有効です。特にBtoBビジネスでは、決裁権者である経営層に紙媒体でアプローチすることで、確実に情報を届けられるケースもあります。

これらの施策を組み合わせることで、相乗効果が生まれます。たとえば、メールで案内した後にSNSでリマインドする、チラシに記載されたQRコードから特設サイトへ誘導するなど、複数の接点を設けることで参加率が向上します。

ターゲットにとってのメリットを明確に訴求することも忘れてはなりません。「このイベントに参加すると何が得られるのか」を具体的に示すことで、参加の動機づけになります。

イベント後のフォローを迅速に行う

イベントの真の価値は、終了後のフォローアップにあります。参加者に対してなるべく早くお礼メールを送り、資料の提供や次のアクションへの誘導を行います。

イベント中に商談まで進まなかったケースでも、その場で名刺交換やアンケート回答を得ていれば、後日フォローすることで商談につなげられます。フォローが遅れると、他社に先を越されたり、参加者の記憶が薄れたりするため、機会損失につながります。

フォローの優先順位をつけることも重要です。イベント中の会話内容やアンケート結果から、購買意欲が高いホットリードを特定し、優先的に営業担当者へ引き継ぎます。それ以外の見込み客に対しては、メールマガジンやウェビナーへの誘導など、段階的に購買意欲を高めるナーチャリング施策を実施します。

人力だけで対応するには限界があるため、CRM(顧客関係管理)ツールやマーケティングオートメーションツールを活用することで、効率的かつ漏れのないフォローが可能になります。

継続的な改善サイクルを確立する

一度のイベントで完璧な成果を出すことは困難です。しかし、継続的に改善を重ねることで、イベントマーケティングの効果は確実に高まります。

イベント終了後には、必ず振り返りと効果測定を行います。目標と実績を比較し、何が成功要因だったのか、どこに改善の余地があるのかを分析します。参加者アンケートの結果や、スタッフからのフィードバックも貴重な情報源です。

これらの分析結果を次回のイベント企画に反映させることで、回を重ねるごとにノウハウが蓄積され、より効果的なイベントマーケティングが実現します。

イベントマーケティングの効果測定方法

イベントマーケティングの成果を正確に把握し、今後の施策に活かすには、適切な効果測定が不可欠です。

定量的に測定すべき主要指標

イベントの効果を測定する際には、以下の数値を主にチェックします。

参加者数は最も基本的な指標です。申込者数と実際の参加者数の両方を記録し、参加率も算出します。参加率が低い場合は、リマインドメールの内容や送信タイミングに改善の余地があるかもしれません。

名刺獲得数は、特に展示会やカンファレンスで重要です。何人の見込み客と接触できたかを示す指標となります。

アンケート回収数とその内容も重要です。回答率が高いほど、参加者の満足度や興味関心を詳しく把握できます。アンケートでは満足度だけでなく、購買意欲の高さを測る質問も含めると、フォローアップの優先順位付けに役立ちます。

イベント後のフォローメール開封率は、参加者が継続的に興味を持っているかを測る指標です。開封率が高ければ、関心が維持されていると判断できます。

商談化数・案件化数は、イベントマーケティングの直接的な成果を示します。イベントをきっかけに何件の商談が生まれたかを追跡します。

受注数と売上額は、最終的なROI(投資対効果)を測る指標です。イベントのコストと売上を比較することで、費用対効果を算出できます。

メディアへの露出数も見逃せません。プレスリリースやメディア向けイベントの場合、何件のメディアに取り上げられたかも効果測定の一部となります。

定性的な評価も忘れずに

数値で測れない定性的な成果も重要です。参加者のコメントや、営業担当者が感じた手応え、ブランドイメージの変化などは、数値には表れにくいものの、長期的な成果につながります。

アンケートの自由記述欄やSNSでの反応を分析することで、参加者の生の声を拾い上げられます。これらのフィードバックは、次回のイベント改善に直結する貴重な情報源です。

効果測定の結果を次に活かす

効果測定の目的は、単に結果を知ることではなく、次回の施策に活かすことにあります。目標を達成できなかった指標については、原因を分析し具体的な改善策を立てます。

たとえば、参加者数は多かったが商談化率が低かった場合、ターゲット層の設定やコンテンツの内容に問題があった可能性があります。逆に、参加者数は少なかったが受注率が高かった場合は、質の高い見込み客を集客できたと評価でき、その集客方法を次回も継続すべきでしょう。

このように、データに基づいた改善を繰り返すことで、イベントマーケティングの精度が高まります。

BtoC・BtoBにおけるイベントマーケティングの違い

イベントマーケティングの手法は、BtoCとBtoBで大きく異なります。それぞれの特性を理解し、適切なアプローチを選ぶことが重要です。

BtoCイベントマーケティングの特徴

BtoCでは、幅広い客層にリーチする大規模イベントが主流です。飲食イベント・音楽フェス・地域の祭りなど、エンターテインメント性が高く、多くの人が気軽に参加できるイベントが効果的です。

ポップアップストアや体験型イベントも人気で、商品を実際に試してもらうことで購買につなげます。特に食品・化粧品・ファッションなどの分野では、試食・試用・試着が購買の決め手となることが多いため、体験の機会を提供することが重要です。

近年では、ゲームショウや文具博のような、特定のジャンルに特化した展示会形式のBtoCイベントも増えています。熱心なファン層を集客でき、高いエンゲージメントが期待できます。

BtoCイベントでは、その場での購買や即座のSNS拡散を狙えるため、短期的な成果が見えやすい特徴があります。

BtoBイベントマーケティングの特徴と成功の鍵

BtoBでは、展示会・ビジネスカンファレンス・セミナーやウェビナーの3つが主要な手法です。

BtoBの購買プロセスは長期にわたり、複数の意思決定者が関与するため、イベント後の継続的なフォローアップが成功の鍵となります。イベントで獲得した見込み客に対して、メールマガジン・ホワイトペーパー・事例紹介・個別相談などを通じて段階的に関係を深めていきます。

また、BtoBイベントではホットリードの見極めが重要です。展示会で数百件の名刺を獲得しても、すべてが商談につながるわけではありません。アンケートや会話内容から、購買意欲や予算、決裁権の有無などを判断し、優先順位をつけてフォローします。

BtoBイベントマーケティングでは、すぐに売上に直結しないことも多いですが、中長期的な視点で見込み客を育成することで、確実に成果につなげられます。

イベントマーケティングの成功事例

実際の企業事例から、イベントマーケティングの成功ポイントを学びましょう。

展示会でホットリードを効率的に発見する手法

展示会出展の最大のメリットは、短期間で大量のリードを獲得できることです。しかし、その中から本当に商談につながるホットリードを見つけ出すことが重要です。

ある企業では、展示会当日にブースで来場者と会話しながら、購買意欲の高さを判断しています。すぐに商談が可能と判断したホットリードには、その場で担当者が丁寧に接客し、アポイントを取得します。

一方、購買意欲がまだ高くないウォーム・コールドリードの名刺は、展示会のバックヤードで即座にスキャンし、データベースに登録します。これにより、展示会終了の翌営業日から迅速にフォローを開始できます。

さらに重要なのは、ウォーム・コールドと判断したリードの中にも隠れたホットリードが存在する可能性があることです。展示会後にお礼メールを送る際、ホットリード向けの具体的な情報(価格・導入事例・デモ案内など)を含めることで、本当は購買意欲が高かった見込み客をあぶり出せます。

このような再判定をスピーディーに行うことで、商談発生数が大幅に向上します。時間が経つほど商談率は低下するため、展示会後の初動が極めて重要です。

大規模カンファレンスで千名超を集客する秘訣

自社主催のビジネスカンファレンスは、ブランディングと大量のリード獲得を同時に実現できる強力な手法です。

ある企業が開催したカンファレンスでは、1,000名を超える申込を獲得しました。成功の要因として、以下のポイントが挙げられます。

まず、魅力的なテーマ設定と多彩なセッション構成です。基調講演・パネルディスカッション・専門家による特別講演・製品デモなど、参加者が興味を持つ多様なコンテンツを用意しました。

次に、早期からの告知と複数チャネルでの集客です。開催の3か月前から告知を開始し、メールマガジン・SNS・Web広告・プレスリリースなど、あらゆるチャネルを活用して情報を拡散しました。

また、協賛企業を募ることで、協賛企業の顧客リストからも集客できる仕組みを作りました。これにより、自社だけではリーチできない層にもアプローチできました。

カンファレンス参加をきっかけに商談化したケースや、過去に停滞していた見込み客に改めてアプローチする機会としても活用でき、大きな成果を上げました。

ウェビナーで継続的にリードを獲得する仕組み

オンラインセミナーであるウェビナーは、低コストで定期的に開催できるため、継続的なリード獲得に適しています。

ある企業では2019年からウェビナーを開催し、見込み客の関心度に応じて2つのパターンで実施しています。

引き上げウェビナーは、業界のトレンドやノウハウを紹介する内容で、まだ購買段階にない興味・関心層をターゲットとします。集客数は多くなりますが、すぐに商談につながる割合は低めです。しかし、長期的に育成することで、将来の顧客となる可能性があります。

製品ウェビナーは、具体的に製品の検討をしている比較検討層を対象とし、製品の機能や導入事例を詳しく紹介します。集客数は少ないですが、参加者の購買意欲が高いため、商談化率が高くなります。

このように目的に応じてウェビナーの内容を使い分けることで、見込み客の各段階に適したアプローチが可能になります。録画配信も活用すれば、一度作成したコンテンツを繰り返し活用でき、費用対効果が高まります。

イベントマーケティング成功のための実践チェックリスト

最後に、イベントマーケティングを成功させるための実践的なチェックリストをまとめます。

企画段階でのチェックポイント

  • イベントの目的と目標を明確に設定したか
  • ターゲット層を具体的に定義したか
  • 目的達成に最適なイベント形式を選択したか
  • 予算とスケジュールを現実的に設定したか
  • 社内の協力体制を整えたか

準備段階でのチェックポイント

  • 会場や講演者など重要な要素を早めに確定したか
  • 魅力的なプログラム内容を作成したか
  • 集客施策を複数のチャネルで展開しているか
  • 運営マニュアルを作成し関係者で共有したか
  • リハーサルを実施し改善点を洗い出したか

当日運営でのチェックポイント

  • 受付がスムーズに進む体制を整えたか
  • 参加者に満足度の高い体験を提供できているか
  • 名刺やアンケートを確実に回収できているか
  • トラブル発生時の対応体制を整えたか
  • 参加者との会話から購買意欲を見極めているか

事後フォローでのチェックポイント

  • 参加者へのお礼メールを迅速に送信したか
  • ホットリードを特定し営業担当へ引き継いだか
  • その他の見込み客に対するナーチャリング施策を開始したか
  • イベントの振り返りと効果測定を実施したか
  • 改善点を次回のイベントに反映する計画を立てたか

これらのポイントを一つひとつ確実に実行することで、イベントマーケティングの成功確率が高まります。

まとめ

イベントマーケティングは、見込み客との直接的な接点を作り、体験を通じて購買意欲を高められる強力なマーケティング手法です。展示会・セミナー・体験型イベントなど多様な形式があり、目的やターゲットに応じて最適な手法を選ぶことが重要です。

メリットとして、多くの見込み客との接点創出・効果的な商品アピール・ホットリードの発見が挙げられる一方、コストや準備の手間がかかるデメリットもあります。これらを踏まえたうえで、明確な目的設定・綿密な事前準備・戦略的な集客・迅速な事後フォロー・継続的な改善サイクルという5つのポイントを押さえることで、費用対効果の高いイベントマーケティングが実現します。

効果測定では、参加者数・名刺獲得数・商談化率・受注数などの定量指標に加え、参加者の満足度やブランドイメージの変化といった定性的な側面も評価しましょう。測定結果を次回に活かすことで、自社のイベントマーケティングのノウハウが蓄積されます。

BtoCとBtoBではアプローチが異なり、特にBtoBではイベント後の継続的なリードナーチャリングが成功の鍵となります。マーケティングオートメーションツールやイベント管理システムなどのデジタルツールを活用することで、業務を効率化しながら成果を最大化できます。

初めてイベントマーケティングに取り組む企業は、まず小規模なセミナーやウェビナーから始め、経験を積みながら徐々に規模を拡大していく方法がおすすめです。外部の専門パートナーの協力を得ることで、不足するノウハウを補いながら確実に成果を上げられます。

イベントマーケティングは一朝一夕で成功するものではありませんが、継続的に取り組み改善を重ねることで、新規顧客の獲得から既存顧客との関係強化まで、幅広い成果を生み出す強力な武器となるでしょう。

AiWiLLでは「商談獲得」や「採用」などの目的から逆算し、イベントを単発で終わらせない『コンテンツ資産』として企画・制作しています。

AiWiLLが選ばれる4つの理由

① 集客から開催、事後活用まで一気通貫でサポート
ウェビナーの企画・集客戦略の立案から、当日の運営、開催後のコンテンツ化まで、すべてをワンストップで対応します。

② リアルな感情を最強の素材に変える
イベント当日の写真・動画素材は、SNS、LP、広告、アーカイブ配信に活用でき、動画コンテンツは静止画の12倍のエンゲージメントを生み出します。

③ 従来のイベント会社との違い
従来のイベント会社は「運営代行のみ」で当日で終了しますが、AiWiLLはビジネス資産化まで設計し、集客→イベント→事後活用を一貫してサポートします。

④圧倒的費用対効果への追求
イベントは経費もリソースもかかります。いかにそのコストに見合うかという部分にこだわり、無駄を省き、AIで効率化し、チケット設定やクラファン活用、バックエンド設計、スポンサー戦略を駆使します。イベントを黒字開催、さらにバックエンド収益創出、イベント素材をコンテンツに2次転用し定常リード獲得チャネルを構築しROI最大化を行います。

全体像は下のサムネイルに漫画でまとめているので、ぜひタップしてご覧ください。

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