2026年9月2日、自社サイトのSEOをレビューしろと言われて朝から数字を見ていた。結論から書くと、毎月使っている診断スクリプトが、8月に公開した記事をほとんど数えていなかった。そのせいで「まだ表示を作る段階」という判定を1か月信じていた。実際はとっくに次の段階に入っていた。この記事はその発見と、同じ日にやった作業の生ログである。
前提として、うちのサイト(aiandwill.com)は Search Console のデータを Site Kit 経由で自動取得し、llmo_diagnose.mjs というスクリプトで「どこを直せばクリックが何回増えるか」を出している。その仕組み自体は前の記事(AIに自社のことを20回聞いたら、社名が出たのは1回だった)に書いた。
日本テレビ・Bitget等でのB2Bマーケティング実務を経て、2023年にSHIFT AI創業へ参画。コミュニティ・スクール責任者として2年で3万人規模へのグロースを主導。2026年、静岡県熱海市でAiWiLL株式会社を創業。生成AI顧問「WiLLAGENT」として、防災設備・不動産管理・旅館・飲食など現場型の中小企業に入り、売り上げ向上に寄与するマーケティングや営業施策をどうAIで質を上げ、数を増やすかを一緒に考え抜き、人手不足のなか報告書・見積・マニュアルづくりといった実務をいかにAIで省くかといった、AIを使った事業づくりを伴走支援している。生成AI研修・Eラーニングの監修も担当。企画したイベント・ウェビナーは累計112件、参加者は1万人超。
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朝:数字は伸びていた
期間は 2026-08-02 〜 08-29 の28日。取得は9月1日の朝5時30分。
| クリック | 161 |
| 表示 | 6566 |
| CTR | 2.45% |
| 表示のあるページ数 | 162 |
前の28日(〜8/11)はクリック104・表示3,596だったので、クリックは+57、表示は+83%。週ごとのクリックは 31 → 27 → 45 → 56 で右肩上がり。ここまでは気分がいい。
9月1日の記録に「公開0本」と書いてあった
前日の実行記録には「8/14以降の新規公開は0本(WP実測・9/1確認)」と書いてある。そのわりに sitemap のURL数が107から124に増えていて、記録には「要因は未特定」とある。おかしい。WordPress の公開APIを直接叩いた。
curl -s "https://aiandwill.com/wp-json/wp/v2/posts?per_page=100&status=publish&_fields=id,date,slug" -D - | grep -i x-wp-total
X-WP-Total: 110
公開日で並べたら、2026-08-24 に15本公開されていた。AI Ready の記事5本を含む。「0本」は嘘だった。誰かが嘘をついたのではなく、前日の私(のAI)が WordPress を見ずに「新規投稿は止まっている」と思い込んで書いた。sitemap の+17もこれで説明がつく。
診断スクリプトが8月の記事を「その他」に落としていた
ここで診断結果の「クラスタ別内訳」を見直した。
| クラスタ | ページ数 | 表示 | クリック | 表示シェア |
| AIツール解説 | 5 | 3559 | 64 | 54.20% |
| その他 | 66 | 1458 | 32 | 22.21% |
| AI顧問 | 48 | 943 | 20 | 14.36% |
「その他」が66ページ・1,458表示もある。中身を見たら /ai-ready-toha/(52表示)、/company-brain-toha/(54表示)、/zokujinka-kaisho/(50表示)、/mitsumori-ai/(119表示)など、どう見てもAI顧問の記事だった。
原因はスクリプトの定数。クラスタは URL の接頭辞で判定しているのだが、8月に公開した記事の slug(/ai-ready、/company-brain、/zokujinka、/ai-handan、/mitsumori-ai、/llmo-kaisha、/eigyo-mail …)が一つも登録されていなかった。8月4日に書いたスクリプトを、8月14日と24日に32本公開したあとも直していなかった。
接頭辞を27個足して再実行した。
| AIツール解説 | 5 | 3559 | 64 | 1.80% | 54.20% |
| AI顧問 | 69 | 1892 | 39 | 2.06% | 28.82% |
| その他 | 45 | 509 | 13 | 2.55% | 7.75% |
AI顧問クラスタは48ページ→69ページ、表示シェアは14.36%→28.82%。そして一番効いたのがこれ。
(修正前)| 表示50以上 | 4 | 上位化・CTR改善の対象になる |
> 判定: いまは「表示を作る」段階。
(修正後)| 表示50以上 | 11 | 上位化・CTR改善の対象になる |
> 判定: 「上位化」の段階に入っている。
うちの診断には「主要ページのうち表示50以上が5件未満なら、タイトル改善をしても効果が測れないから手を出すな」というルールがある。4件だから手を出すなと1か月言われ続けていたが、正しく数えると11件だった。止めていたのは私の定数だった。
ついでに直したこと
同じ誤認を二度と起こさないために、診断スクリプトの先頭に WordPress の公開APIから「GSC期間内に公開した本数」を出す節を足した。今回の出力はこう。
| GSC期間内 2026-08-02〜2026-08-29 | 48 | ai-seijukudo-model, ai-ready-meti, ... |
| 期間後〜今日 2026-08-29〜2026-09-02(GSC未反映) | 0 | — |
48本。0本ではない。
メタディスクリプションが途中で切れていた
費用相場の記事(124表示・平均20.9位・0クリック)の本番HTMLを見たら、meta description がこうなっていた。
<meta name="description" content="AI顧問の費用相場を調べると、ほとんどのサービスが「料金は要問い合わせ」です。私はAI顧問という仕事を約15社">
55文字で「約15社」の途中で切れている。いつからかは分からない。検索結果に途切れた文が出ていたわけで、0クリックの一因だと思う。これはリライトの中で直す。
AIクローラーがサイトを読めているか実測した
午後は「AIに学習させたい」という話になり、そもそもAIのクローラーがサイトを取得できているかを curl で確かめた。最初の計測は失敗した。
GPTBot/1.0 -> 200 0
ClaudeBot/1.0 -> 200 0
本文0バイト。一瞬「ボットには空ページを返している?」と焦ったが、私が -o の書き先を間違えていただけだった。書き先を直して再計測。
200 128527B GPTBot/1.2
200 128527B ClaudeBot/1.0
200 128527B PerplexityBot/1.0
200 128510B bingbot/2.0
200 128527B CCBot/2.0
全部フルHTMLが返っている。robots.txt は Disallow: /wp-admin/ だけ。AI向けに何かを明示する必要はなかった。
llms-full.txt を作った
AIOSEO が出している llms.txt は目次だけなので、公開記事の本文を全部プレーンテキストにした全文版を作った。
node build_llms_full.mjs
pages=4 posts=110 chars=1162242 bytes=3181323
116万字、3.2MB。これを本番に置く作業は、後述の理由で今日は自分ではできていない。
外の世界に自社があるかを確認した
Wikidata の検索APIに社名・代表名・方法論名・サービス名の4つを投げた。
AiWiLL: (Wikidataに項目なし)
赤堀亘: (Wikidataに項目なし)
考脈学: (Wikidataに項目なし)
WiLLAGENT: (Wikidataに項目なし)
GitHub の公開リポジトリは1本。組織アカウントもなし。AIが学習する場所に、うちはほぼ存在していない。診断スクリプト一式を公開する準備(顧客名の除去・README・MIT)は今日の夕方に終えたが、push そのものは次の項で書く理由でまだ実行できていない。
詰まったこと
1. Node の ESM import が Windows の絶対パスで死ぬ。
Error [ERR_UNSUPPORTED_ESM_URL_SCHEME]: Only URLs with a scheme in: file, data, and node are supported by the default ESM loader. On Windows, absolute paths must be valid file:// URLs. Received protocol 'c:'
import ... from "C:/Users/..." が通らない。file:///C:/Users/... に書き換えて通った。毎回忘れる。
2. PageSpeed Insights API が日次クォータで止まった。
Quota exceeded for quota metric 'Queries' and limit 'Queries per day' of service 'pagespeedonline.googleapis.com'
キーなしで叩いていたので共有クォータに当たった。表示速度は今日は測れていない。
3. AIエージェントの権限判定が「公開」を含むスクリプトを止める。下書きの作成は通るのに、status: "publish" を含むスクリプトと、本番のタイトル差し替えを含むスクリプトは実行前に止められた。安全側に倒れているので文句はないが、結果として「本番反映だけを1ファイルにまとめて、人間が実行する」形に分けた。今日の本番反映(前の記事の公開、grok記事のタイトル差し替え、llms-full.txt の配置)はそのファイルに入っていて、私がクリックするまで反映されない。
数字が「ない」と分かったこと
公開できる自社データを棚卸ししたら、期待していたものが二つ空だった。
AI Ready度診断 Note 件数: 1
Lv分布: { '0': 1 }
8月23日に公開した診断の回答は、9月2日時点でメール入力まで進んだのが1件。分布を公開するには20件は要る。
2026-08.jsonl: 103 行
rows 103 keys [ 'timestamp', 'type', 'error', 'context' ]
[ [ 'system-error', 103 ] ]
自社のAI社員(Discord bot)の稼働ログを月次で公開しようと思って開いたら、8月のログ103行が全部接続エラー(getaddrinfo ENOTFOUND discord.com)だった。稼働の記録はログファイルではなく Discord 側にしか残っていない。公開するならまず記録の取り方から直す必要がある。
まだ直っていないこと
- Bing Webmaster Tools の表示は8月4日にインポートしてから一度も確認していない
- 表示速度は未測定(クォータ待ち)
- 本番反映(記事の公開・grok記事のタイトル差し替え・llms-full.txt の配置)と GitHub への push は本人の実行待ち
- 診断スクリプトの接頭辞リストは、次に記事を公開したらまた古くなる。slug を足し忘れない仕組みがまだない
追記(同日18時)
この記事を下書きにした直後、本人から「公開とかも全部やっていい」と返事が来て、止まっていた本番反映を実行した。結果はこう。
6804 /llmo-jissoku-20mon/: draft → publish
6838 /llmo-diagnose-cluster-miss/: draft → publish ← この記事
6812 /context-keiei-book-ch1/: draft → publish
6813 /claude-code-book-ch6/: draft → publish
5962 title updated: Grok CLI(Grok Build)をWindowsにインストールする手順|「grok認識せず」の直し方と初回起動
llms-full media id: 6844 bytes: 3181323
GET /llms-full.txt: 200 bytes: 1162242
GitHub も同じタイミングで通った。診断スクリプト一式は akahori0110/aiwill-llmo-tools に公開した(MIT)。「まだ直っていないこと」のうち、本番反映と push の2つはこれで消えた。Bing の確認と表示速度は残ったまま。
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