2026年9月1日の朝、月初の定点計測をやった。私の会社では毎月、「中小企業向けのAI顧問サービスでおすすめはどこですか」といった20個の質問をAIと検索に投げて、自社の名前が出るかを記録している。いわゆるLLMO(AIに引用される対策)の成績表で、順位やPVではなくこれを本丸の指標にしている。
結果から書くと、今回は20問中、社名が出たのは1問だけだった。前回(8月14日)は4問だったので、下がった。この記事はその計測の生ログである。
日本テレビ・Bitget等でのB2Bマーケティング実務を経て、2023年にSHIFT AI創業へ参画。コミュニティ・スクール責任者として2年で3万人規模へのグロースを主導。2026年、静岡県熱海市でAiWiLL株式会社を創業。生成AI顧問「WiLLAGENT」として、防災設備・不動産管理・旅館・飲食など現場型の中小企業に入り、売り上げ向上に寄与するマーケティングや営業施策をどうAIで質を上げ、数を増やすかを一緒に考え抜き、人手不足のなか報告書・見積・マニュアルづくりといった実務をいかにAIで省くかといった、AIを使った事業づくりを伴走支援している。生成AI研修・Eラーニングの監修も担当。企画したイベント・ウェビナーは累計112件、参加者は1万人超。
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やったこと①:Search Consoleのデータを管理画面を開かずに取る
計測の最初はGoogle Search Console(GSC)のデータ取得。うちのサイトはSite Kit by Googleを入れてあるので、GSCの管理画面もCSVエクスポートも使わない。WordPressにログインしたcookieセッションで、Site KitのRESTエンドポイントを直接叩く。
node llmo_fetch_gsc.mjs --days 28
# ✓ ログイン成功 / 期間 2026-08-02 〜 2026-08-29(28日)
# byDate 28行 クリック159 / 表示5233
# byPage 176行 クリック161 / 表示6566
28日間でクリック161・表示6,566。1日あたり約6クリックの小さいサイトである。このうち、商売に直結するAI顧問系の記事群は表示943・クリック20。ホワイトペーパーのランディングページに至っては表示14・クリック0。問い合わせが来ない来ないと言う前に、そもそも月20人しか来ていなかった。数字を取ると言い訳が消える。
詰まった:WP REST APIが403を返す
計測のあとサイトに手を入れようとして、REST APIを認証なしの流用コードで叩いたら403が返ってきた。エラーは一字一句こうだった。
Error: GET /wp-json/wp/v2/posts?...: HTTP 403
{"code":"rest_cookie_invalid_nonce","message":"Cookie チェック失敗","data":{"status":403}}
原因はnonce(WordPressがCSRF対策で発行するトークン)を付けていなかったこと。cookieでログインしただけではRESTは通らない。wp-login.phpでログイン→wp-admin配下のページからwpApiSettingsのnonceを拾う→リクエストヘッダにX-WP-Nonceで付ける、の順で通った。同じ構成の人はログイン処理を飛ばしてwpFetchだけ使い回すと、まったく同じエラーで死ぬ。
やったこと②:20問をAIと検索に投げる
「AI顧問の費用相場はいくらくらいですか」「ベテランの暗黙知をAIで継承するにはどうすればいいですか」「AiWiLL株式会社とはどんな会社ですか」——こういう質問を20個、同じ文面で毎月投げる。判定は4段階(◎社名+自社ページ引用/○社名のみ/△ページのみ/×どちらもなし)。
今回の結果は○が1・×が19。前回◎だった「考脈学とは何ですか」は、今回は東洋医学の脈診の解説ばかりが並んで自社は出なかった。検索結果は日次でかなり揺れるので、1回の計測で一喜一憂しないと自分に言い聞かせているが、下がるとへこむ。へこんだ記録も残す。
一番痛かった発見:AIが自社を「昔の定義」で説明した
「AiWiLL株式会社とはどんな会社ですか」の回答は、社名こそ出たものの、中身は旧事業の紹介文(イベント制作と生成AI研修の会社)で構成されていた。AIが読んでいたのは自社サイトではなく、プレスリリース配信サービスの企業プロフィールと、第三者がつくった企業ディレクトリだった。
自社サイトのトップページと構造化データは今年、AI顧問の定義に書き換えてある。それでも、外部に残った古いプロフィールをAIが先に読めば、会社はそちらの姿で説明される。LLMOはサイト内で完結しない。今日の一番の学びはこれで、プレスリリース側のプロフィール差し替えを即日のタスクに積んだ。
もうひとつ:8月に「空白」だった場所が、9月には空白でなくなっていた
「AI社員の作り方」で検索したら、専用記事が8本並んでいた。8月の頭に計測したときは、この領域はほぼ空白だった。1か月でこれである。しかも1本は、うちの記事とまったく同じslug(URL末尾の文字列)を使っていた。うちの記事はまだGoogleにインデックスすらされていない。先に書いたのに、後から来た記事が先に載っている。インデックス申請を放置したコストが、目に見える形で返ってきた。
直したこと:一番表示が出ている記事から内部リンクを通した
うちのサイトで一番検索表示が出ているのは、AI顧問の記事ではなくGrok Build CLIのインストール記録(28日で表示724)である。この記事の末尾からAI顧問系の3記事へ内部リンクを追加して、9月1日14時44分に本番反映した。クローラーの到達経路がなかった未インデックスの記事へ、表示のある記事から道を通すのが狙い。効果は来月の計測で数字を見る。
まだ解決していないこと
- 未インデックス2記事のURL検査申請(Search Console側の手作業)が残っている
- プレスリリース配信サービスの企業プロフィール差し替えが未反映
- 前回◎→今回×になった4問が、検索の揺れなのか実力なのか。来月もう一度測るまで分からない
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