2026年8月30日、浅草ビューホテルで開催された日本健康医療専門学校の同窓会(参加155名)の第1部で、現場で働く卒業生に向けたAIセミナーを開催しました。

赤堀亘
執筆・監修 AiWiLL株式会社 代表取締役 赤堀亘

AiWiLL株式会社代表。AI顧問「WiLLAGENT」で、企業の仕事をAIと人が進められる形にする伴走支援を行っています。記事では、実務で使える手順と、人が確認すべき点を明らかにします。

接骨院・鍼灸・トレーナーなど現場で働く卒業生に向けて、スマホ1つで今夜から試せる10の事例、国家資格者が守る3つの一線、持ち帰れるプロンプト集20本を、当日の様子とともにご紹介します。

「創立25周年記念同窓会」のスライドの前で話す登壇者

同窓会に参加した時間を、明日の仕事にどう持ち帰ってもらうか。

再会の場に、現場で働く卒業生がそのまま使えるAIの話を持ち込む。その答えとして、AiWiLLが提案したのがAIセミナーでした——。

2026年8月30日、日本健康医療専門学校主催の「2026年日本健康医療専門学校同窓会」の第1部で、AIセミナー「生成AI活用事例10選 ― 明日から使える開業・集客・副業・業務改善」を、浅草ビューホテルで開催しました。
同窓会には155名が参加しました。テーマは、明日から仕事で試せる生成AI。
AiWiLL株式会社 代表取締役の赤堀亘と、CTO/AI Evangelistの所佳祐が登壇し、AIとの付き合い方から、現場の仕事で使える10の事例、国家資格で働く人が守るべき一線、AIに道具を作らせる実演までを紹介しました。

「AiWiLL代表 赤堀亘」のスライドの前で話す赤堀

なぜ同窓会でAIセミナー?

主催校の日本健康医療専門学校からは、「卒業生が参加して、価値を感じられる内容を同窓会で実施したい」というご要望をいただきました。

再会を楽しむだけでなく、「参加してよかった」と思える何かを持ち帰ってもらいたい。
そこでAiWiLLは、私たちの得意分野であるAIをテーマにしたセミナーを提案しました。AIはいま、どの仕事にも関わるテーマです。卒業生の皆さんが日々向き合う現場で、そのまま使える形にすれば、同窓会に参加する価値そのものを高められると考えました。

「なぜ同窓会でAIセミナー?」。その答えを、会場で体験していただく構成にしました。

会場に集まったのは、接骨院・整骨院、鍼灸・美容鍼、トレーナーなど現場で働く卒業生と、現在は別の事業に就いている卒業生です。AIはいま最も注目されているテーマであり、どの仕事でも、これからのビジネスに直接役立ちます。

セミナーのゴールは、「聞いて終わりではなく、帰って試せる状態を作る」こと。AIの一般的な紹介ではなく、明日の仕事にそのまま置き換えられる事例に絞って構成しました。

スライド「AI時代の準備、できていますか?」

赤堀亘が問いかけた、「AI時代の準備」

代表の赤堀は、「AI時代の準備、できていますか?」という問いからセミナーを始めました。
準備といっても難しいことではなく、「自分は何者か。何をしたいのか。」をAIに知ってもらい、AIと共に生きていくことだと伝えました。

続いて「準備運動」として、会場に挙手をお願いしました。
AIを毎日使っている方、触ったことがある方、名前は知っているけれどまだ触っていない方。
それぞれの現在地を確かめる時間となり、客席の多くの手が挙がりました。

AIの相談でいちばん多い「結局、何を使えばいいの?」という質問には、「ChatGPT、ひとつでいい。」と答えました。
世界中で広く使われていること、日本語で頼むだけで覚えることがないこと、無料で始められること。
その3つを理由に、今日の宿題は「スマホに入れて帰る」ことだと呼びかけました。

会場で手を挙げる参加者

所佳祐が見せた、現場で使える10の事例

所は、ChatGPTが皆さんの現場でどう役立つのかを、実物を見せながら紹介しました。
冒頭ではQRコードから開く「受験票」(セミナーを聞きながら空欄を埋めていく参加型のシート)を案内し、画面に出す内容を聞いていれば空欄が埋まる形で、セミナーに参加してもらいました。

10の事例は、「集客」「発信」「現場」「準備」の4つの方向に整理し、職種別に紹介しました。
どれも、スマホ1つで今夜から試せるものです。

紹介した10の事例

接骨院・整骨院

  • 事例1:Googleマップの口コミへの返信
  • 事例2:院のお知らせ・ブログ
  • 事例3:店頭POPやチラシの文言

鍼灸・美容鍼

  • 事例4:Instagramの投稿ネタとキャプション
  • 事例5:予約リマインドの文面
  • 事例6:閑散期のキャンペーン企画

トレーナー・パーソナル

  • 事例7:動画の台本
  • 事例8:お客様に渡す資料
  • 事例9:自分のプロフィール文

勤務中の方・これから開業する方

  • 事例10:開業準備の壁打ち相手

「鍼灸院を出したい。物件、資金、届け出、集客——開業までにやることを時系列の一覧表に」。
先輩に聞きにくい初歩の質問ほど、AIは嫌な顔をせず何度でも答えます。日々の雑務も同じです。シフト表の下書き、ミーティングのメモの清書、請求書の文面。

口コミ返信は、その場で実演しました。

■口コミ返信のビフォー/アフター例

【届いた口コミ(例)】
★「予約していたのに30分ほど待たされました。状況の説明もなく、不安でした。」

【AIへのお願い】
「次の口コミに、丁寧に返信の下書きを作って。院名は〇〇鍼灸院。」

【AIの下書き(例)】
「このたびはご来院いただき、ありがとうございました。お待たせしてしまったうえ、状況をご説明できておらず、ご不安な思いをおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。いただいたご指摘を受け、お待たせする際のお声がけを見直してまいります。またのご来院の際には、より安心してお過ごしいただけるよう努めます。」

【人が確認するところ】

  • 事実と違うことや、できない約束が入っていないか
  • 院の言葉づかいに合っているか
  • 患者さんを特定できる内容(施術の詳細など)に触れていないか

書く仕事が、直すだけの仕事に変わります。

今夜できる、はじめの1本(3ステップ)

セミナーに参加していない方も、スマホ1つで今夜試せます。

  1. お店のGoogleマップに届いた口コミを1つコピーする
  2. ChatGPTを開いて、貼り付ける
  3. 「丁寧に返信の下書きを作って」と頼む

出てきた下書きを読み、院の言葉に直して投稿するだけです。患者さんの個人情報は入力しないこと、投稿前に必ず人が読むことだけは守ってください。

「所佳祐」のスライドの前で話す所
スライド「生成AI活用 10選 —— 方向は4つ」(集客・発信・現場・準備)

国家資格で働くからこそ、守る一線

事例紹介のあと、所は国家資格で仕事をしている皆さんだからこそ守ってほしい一線を3つ挙げました。

「患者さんの個人情報は、AIに入力しない。」
「AIの『治ります』を、そのまま出さない。」
「AIの答えを、確かめずに人へ言わない。」の3つです。

3つとも、防ぎ方は同じです。「AIが下書きをする。人が、一度読む。それから外に出す。」

AIは頼めば全部書いてくるからこそ、外に出す前に読むのは人の役割になります。この順番を守れば、AIは頼れる相棒になることを伝えました。

セミナー会場の様子

持ち帰れるお土産、プロンプト集20本

紹介した事例は、「プロンプト集20本」にまとめて持ち帰れるようにしました。

口コミ返信、Instagram30日分、シフト表、開業準備など、事例ごとの頼み方が入っていて、貼り付けて院の名前を入れ替えるだけで使えます。最初に貼る1本(院のことをAIに覚えてもらう文)と、「守ること3つ」の1枚も同梱しています。

プロンプト集は、その場でQRコードから受け取ってもらいました。あわせて、参加後アンケートに回答した方にもリンクをお送りしています。

スライド「プロンプト20本、全部持ち帰れます。」

AIを「使う」から「作らせる」へ

セミナーの後半では、AIに道具を「作らせる」段階を紹介しました。

所は「3分クッキング」と題して、アプリが作れるタイプのAIに次のお願い文を送り、ビンゴ大会の数字読み上げアプリをその場で作る実演を行いました。

「ビンゴ大会の数字読み上げアプリを作ってください。1から75の数字をランダムに1つずつ出す。ボタンを押すたびに次の数字。出た数字は画面の下に一覧で残す。数字は音声でも読み上げる。会場の後ろの席からも見えるよう、数字は画面いっぱいの大きさで。1つのHTMLファイルで出力してください」

お願い文に難しい専門用語はほとんどありません。
「ランダムに1つずつ出す」「一覧で残す」「画面いっぱいの大きさで」は、どれも店のスタッフに仕事を頼むときの日本語です。毎日やっている「人に仕事を頼む」力が、そのままAIに通用します。
「指示が上手い院長は、AIの使い方も上手い。」という言葉で、そのことを伝えました。

さらに、この骨組みに日本語のお願いを重ねて仕上げた完成版「ゴールデンビンゴ」も紹介しました。

金の玉が飛び出す3D演出とリーチの読み上げが付いたアプリで、このあとのビンゴ大会でも使いました。

数字をランダムに出す仕組みは受付番号の呼び出しに、音声読み上げは店内アナウンスに、大きく見せる画面は受付の案内表示に。

「今日のビンゴは口実です。」の言葉どおり、実演の部品はどれも現場の道具に置き換えられます。

受験票の最後の3問に全問正解した方には、特典として、ビンゴの読み上げアプリの部品を院の道具に組み替えた「受付の呼び出し」「店内アナウンス」「施術タイマー」を用意しました。

セミナーを聞く参加者
スライド「今日の結論」(世の中の大半はAIを「使う」、今日の皆さんはAIに「作らせる」)

参加者の声

  • 「AIセミナーとても興味深い内容でした。ありがとうございました。」
  • 「AI技術を利用して、鍼灸院の経営・管理・集客など、実務経験の交流会やセミナーに参加したいです。」
  • 「現場の仲間と一緒に使い方を学びたい」

といったお声をいただきました。

セミナーの後も続いた、同窓会の時間

セミナーの最後には、所がAiWiLLを紹介しました。柱は、イベントの企画・制作と「AI顧問」の2つです。このあとの懇親会で「うちの店なら何ができる?」と気軽に声をかけてほしいと呼びかけました。

締めくくりは、「今日のうちに、20本のうちどれか1本だけ、打ってみてください。」という宿題です。おすすめは、溜まっている口コミを1つコピーして貼るだけの口コミ返信です。セミナー後は、同窓会のプログラムへと続きました。

ChatGPTをスマホに入れて帰り、まず1本試してみる。日本語で頼む力があれば、AIに道具を作らせるところまで行ける。同窓会という再会の機会が、明日の仕事を変える入口となりました。

同窓会の会場の様子
スライド「AiWiLL すべての会社を、AI Readyに。」
「AI、使っていますか?」のスライドの前で話す赤堀

登壇者

赤堀 亘(あかほり わたる)

1995年生まれ、岡山県津山市出身。静岡県熱海市を拠点に、中小企業の現場へ入っています。日本テレビ・Bitget等でのB2Bマーケティング実務を経て、2026年2月にAiWiLLを創業しました。SHIFT AI 元創業メンバー。

100名以上にAIを教えるなかで「教える自分が、現場を知らない」と気づき、不動産、防災・設備、スーパー、市役所、旅館、メーカーの現場へ自ら足を運ぶようになりました。自社のほぼ全業務をAIで回し、そこで確かめた型だけをお渡しします。

所 佳祐(ところ けいすけ)

AiWiLL株式会社 CTO/技術責任者/AI Evangelist

趣味×ビジネスで、独立1年目に年商1,000万円を達成。数十社との業務提携の実績があります。
生成AIツールの開発と導入支援の「伴走者」として、業務改善の計画→開発→納品→定着まで一貫して担当。どこまで効率化できるかを、常に試しています。現場の手作業をAIへ。空いた時間を、価値を生む仕事へ。

イベント開催概要

  • イベント名:生成AI活用事例10選 ― 明日から使える開業・集客・副業・業務改善(2026年日本健康医療専門学校同窓会 第1部 AIセミナー)
  • 日時:2026年8月30日(日)
  • 会場:浅草ビューホテル 4F「飛翔I」
  • 主催:日本健康医療専門学校
  • 参加者:155名
  • 登壇:赤堀亘(AiWiLL株式会社 代表取締役)、所佳祐(AiWiLL株式会社 CTO/AI Evangelist)
  • 運営:AiWiLL株式会社 https://aiandwill.com/

今後のイベント情報は、AiWiLLのPeatixグループおよび公式サイトでご案内します。
AiWiLL Peatixグループページ https://peatix.com/group/16520808

医療、建設、農業、営業、製造、飲食など、さまざまな仕事の人が並ぶAiWiLLのキービジュアル。AIを使いこなす会社は、イケてる。

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