ウェビナーリハーサルの進め方|本番前に確認すべき台本・配信・登壇者チェック

ウェビナーリハーサルの進め方|本番前に確認すべき台本・配信・登壇者チェック アイキャッチ

ウェビナー当日のトラブルは、本番中に起きているように見えて、実際にはリハーサルの段階ですでに起きています。音が出ない、画面共有が映らない、登壇者が時間を超過する——AiWiLLが累計112件のウェビナー・イベント企画を支援してきた経験では、当日に表面化するトラブルのほとんどは、リハーサルで再現・予防できるものでした。

問題は、多くの会社のリハーサルが「資料を一通り流して終わり」になっていることです。それは読み合わせであって、リハーサルではありません。本記事では、リハーサルを「1週間前の通しリハ60分」と「当日直前の接続リハ30分」の2回に分け、それぞれの進め方と、台本・配信・登壇者の3領域で確認すべき28項目のチェックリストを公開します。このページを開いたままリハーサルを進めれば、確認漏れがなくなる構成にしています。


赤堀亘
監修者 AiWiLL代表 赤堀亘

2016年よりB2Bイベントマーケティングに特化したキャリアをスタート。日本テレビ・Bitget等での実務を経て、2023年にSHIFT AI創業に参画しコミュニティ・スクール責任者として2年で3万人規模へのグロースを主導。2026年にAiWiLL株式会社を創業。年間100本超・累計参加者10,000人超のイベントを手掛け、「一度のイベントを半永久的なビジネス資産に変える」マーケティング設計を専門とする。SNS総フォロワー1万人超。(X,Instagram,TikTok - 2026年4月現在)


実力があるのに、競合に選ばれ続けている。 その差は、イベントの「設計」にあります。
集客・当日・二次活用・フォローまで、社長がイベントで権威性と売上を作るための全手順を一冊に凝縮しました。

目次

まず結論:リハーサルは「2回・計90分」が標準

ウェビナーのリハーサルは、1回で全部やろうとすると失敗します。内容の修正が必要になるリハと、機材・回線の最終確認のリハでは、目的もタイミングも違うからです。標準形は次の2回です。

  タイミング 所要 目的 参加者
① 通しリハ 本番1週間前 60分 台本・時間配分・画面共有の流れを本番同様に通し、内容を修正する余地を残す 登壇者・司会・配信担当の全員
② 直前リハ 本番30〜60分前 30分 当日の機材・回線・入室導線の最終確認。内容には触らない 当日に関わる全員

重要な原則は2つです。①通しリハは「本番で使う機材・場所・ツール」で行うこと(会議室のPCでリハして本番は自宅から、では意味がありません)。そして②直前リハでは内容をいじらないこと。直前の台本変更は、改善より事故のもとです。

確認すべき3領域:台本・配信・登壇者

台本|「読めるか」ではなく「時間内に収まるか」を確認する

台本チェックの本丸は時間計測です。登壇者は本番で必ずリハより長く話します。質疑・案内の時間(最後の15分)は商談につながる最重要パートなので、本編がここを侵食しない設計になっているかを、ストップウォッチで実測してください。通しリハで本編が予定を5分超えたら、当日は10分超えると見て削る判断をします。時間配分の標準形はウェビナー企画書テンプレートの構成セクションを参照してください。

配信|トラブルの大半は「音」で起きる

映像より音です。参加者は画質の粗さは許容しますが、音が聞こえない・割れる・二重に響く状態では1分で離脱します。マイクの選択ミス(PC内蔵マイクが選ばれている)、複数デバイスでの同時入室によるハウリング、画面共有時の「コンピュータの音声を共有」の入れ忘れ——この3つだけで音のトラブルの大半を占めます。通しリハでは必ず別端末で「参加者として」入室し、参加者に聞こえている音を確認してください。配信者側のモニターでは正常でも、参加者側では無音ということが普通に起きます。

登壇者|操作を覚えてもらうのではなく、操作をなくす

登壇者に配信操作を兼ねさせる体制は、それ自体がリスクです。話すことと操作することは同時にできません。理想は、登壇者は話すだけ・画面送りすら司会か配信担当が行う分業です。それが無理な場合でも、登壇者がリハで確認する操作は「ミュート解除」「画面共有開始」の2つまでに絞り、それ以外のトラブルは配信担当が巻き取る役割分担を決めておきます。

通しリハ(本番1週間前・60分)の進め方

時間 やること 確認ポイント
0〜10分 接続・機材確認 本番と同じ機材・場所・回線か。音声を別端末で確認
10〜40分 頭から通し(止めない) 時間実測。画面共有の切り替え、動画再生、デモの動作
40〜50分 質疑・トラブルの想定練習 答えにくい質問への対応方針。司会の拾い方
50〜60分 振り返りと修正事項の確定 誰が・いつまでに・何を直すか。直前リハの日時確認

コツは10〜40分の通しを途中で止めないことです。気になる点はメモして最後にまとめて直す。止めながら進めると時間の実測ができず、通しリハの最大の目的が失われます。

直前リハ(本番30〜60分前・30分)の進め方

時間 やること 確認ポイント
0〜10分 全員入室・音声映像確認 マイク・カメラ・背景・照明。別端末での聞こえ方
10〜20分 冒頭3分だけ通す+画面共有確認 オープニングの流れと最初の共有が出るか
20〜30分 緊急時の最終確認・待機 緊急連絡手段、トラブル時の判断者、開場時刻の確認

直前リハで全編を通す必要はありません。確認するのは「始まりさえすれば流れる」状態になっているかどうかです。そして開場前に必ず、登壇者・司会・配信担当をつなぐ本番ツール以外の緊急連絡手段(電話・チャット)を開いておいてください。配信が落ちたとき、配信ツールの中では連絡が取れません。

リハーサルチェックリスト28項目

台本・進行(8項目)

  • □ 1. 本編を実測し、予定時間内に収まった(超過時は削る箇所を決めた)
  • □ 2. 質疑・案内の時間(最後の15分)が確保されている
  • □ 3. オープニングで「最後まで聞くと何が持ち帰れるか」を言う台本になっている
  • □ 4. アンケート案内のタイミングと文言が台本に入っている
  • □ 5. 質問が来なかった場合の「仕込み質問」を2つ用意した
  • □ 6. 答えにくい質問(価格・競合比較)への回答方針を決めた
  • □ 7. 時間が押した場合に飛ばすスライドを決めた
  • □ 8. クロージングの個別相談・次回案内の導線を確認した

配信・機材(12項目)

  • □ 9. 本番と同じ機材・場所・回線でリハーサルした
  • □ 10. 正しいマイクが選択されている(PC内蔵マイクになっていない)
  • □ 11. 別端末で参加者として入室し、音声・映像を確認した
  • □ 12. 画面共有時の「音声共有」設定を確認した(動画を流す場合)
  • □ 13. 共有するスライド以外のウィンドウ・通知を閉じた(通知オフ設定)
  • □ 14. 待機室・入室許可の設定と担当者を確認した
  • □ 15. 録画の開始方法・保存先・担当者を決めた
  • □ 16. 配信が落ちた場合の再接続手順と代替ホストを決めた
  • □ 17. 有線LANまたは安定した回線を確保した(可能なら有線)
  • □ 18. PCの電源接続・不要アプリ終了・再起動を済ませた
  • □ 19. 投影資料の最新版がどれかを全員で確認した
  • □ 20. 開場時刻・BGMや待機画面の表示を確認した

登壇者・体制(8項目)

  • □ 21. 登壇者の操作を「ミュート解除」「画面共有」以下に絞った(理想は操作ゼロ)
  • □ 22. 画面送りを誰がやるか決めた
  • □ 23. 登壇者の背景・照明・カメラ目線を確認した
  • □ 24. 司会と登壇者の受け渡し(紹介→登壇開始)を練習した
  • □ 25. 当日のトラブル時、誰が判断するかを決めた
  • □ 26. 本番ツール以外の緊急連絡手段を全員で確認した
  • □ 27. 登壇者の当日入室時刻(開始30分前以上)を確認した
  • □ 28. 直前リハの日時を全員のカレンダーに入れた

リハーサルの失敗3パターン

失敗パターン 何が起きるか 回避策
読み合わせで終わる 内容は頭に入ったが、時間超過と機材トラブルが本番で発覚 止めない通し+時間実測+別端末確認をセットで行う
本番と違う環境でリハする 会議室では完璧だったのに、本番の自宅回線で映像が固まる 本番と同じ機材・場所・回線。変わる場合は直前リハで再確認
直前に内容を変える 差し替えたスライドが共有されず、台本とズレて進行が崩壊 内容の修正は通しリハ後48時間以内まで。直前リハでは触らない

Zoomを使う場合の設定項目や当日進行の外注範囲はZoomウェビナー運営代行で詳しく解説しています。

AiWiLLのWiLLWEBINARではリハーサルが標準に含まれます

WiLLWEBINARは、60分ウェビナー1本15万円(税別)で、企画・告知・当日運営・開催後フォロー・簡易レポートまでを支援するAiWiLLのウェビナー運用代行サービスです。リハーサルは標準範囲に含まれており、本記事の28項目はそのまま私たちが現場で使っている確認手順です。

累計企画数112件、累計参加人数10,551名、顧客満足度94.9%という実績の中で学んだのは、当日の安定は当日つくれないということです。登壇者には「話すことだけに集中できる状態」を、担当者には「参加者の反応を見る余裕」を残す——そのための仕組みがリハーサルです。社内だけでの開催に不安がある場合は、運営の外注範囲をウェビナー運営代行とは?外注できる範囲・費用・失敗しない選び方で確認してみてください。

よくある質問

ウェビナーのリハーサルはいつ、何回やるべきですか?

本番1週間前の通しリハ(60分)と、本番30〜60分前の直前リハ(30分)の2回が標準です。1週間前なら内容の修正が間に合い、直前リハで機材・回線の最終確認に集中できます。

リハーサルで最も重要な確認項目は何ですか?

音声と時間の2つです。音声は別端末で参加者として入室して確認すること、時間はストップウォッチで実測し、質疑・案内の15分が守れるかを確認することです。この2つの確認漏れが当日トラブルの大半を占めます。

登壇者が忙しくてリハーサルに参加できない場合は?

最低限、直前リハ30分への参加だけは確保してください。通しリハは司会と配信担当だけで配信フローを確認し、登壇者パートは資料と台本の読み込みで代替します。ただし時間超過のリスクは残るため、時間が押した場合に飛ばすスライドを登壇者と事前に合意しておくことが必須です。

直前リハで問題が見つかったらどうすればよいですか?

機材・接続の問題はその場で解決します(そのための30〜60分前実施です)。内容の問題は、進行が崩壊するレベルでない限り直さず、司会のフォローでカバーする判断をおすすめします。直前の変更は別の事故を生みます。

録画だけのウェビナー(疑似ライブ)でもリハーサルは必要ですか?

必要です。確認対象が「登壇」から「再生」に変わるだけで、音声共有の設定、再生のタイミング、質疑のライブ対応体制など、確認項目の多くは共通です。特に録画の音量と画質は、必ず参加者側の端末で確認してください。

リハーサルも含めて外注できますか?

できます。WiLLWEBINARではリハーサルが標準範囲に含まれており、機材・回線の確認、登壇者の操作練習、タイムキープの設計まで運営側で実施します。登壇者は話す準備だけに集中できます。

まとめ:当日の安定は、当日にはつくれない

ウェビナーのリハーサルは、台本の読み合わせではなく、本番の予行演習です。本番と同じ環境で、止めずに通し、時間を実測し、参加者側の端末で音を確認する。この4つを押さえた通しリハと、内容に触らない直前リハの2回をやれば、当日のトラブルの大半は事前に消えています。

そして、リハーサルで余裕をつくる本当の目的は、トラブル回避そのものではありません。当日、担当者が配信操作に追われず参加者の反応を見られること、登壇者が安心して話に集中できること——その余裕が、質疑の質と開催後の商談化に直結します。まずは次回の開催で、28項目のチェックリストをそのまま使ってみてください。



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