Gemini CLIの認証が通らないとき、Googleのブラウザーログインをやり直すだけでは直らない場合があります。CLIがAPIキーやVertex AIの設定を使っていれば、調べる対象が違うためです。最初に「どの方式で接続しようとしているか」を一つに絞ります。

赤堀亘
執筆・監修 AiWiLL株式会社 代表取締役 赤堀亘

日本テレビ・Bitget等でのB2Bマーケティング実務を経て、2023年にSHIFT AI創業へ参画。コミュニティ・スクール責任者として2年で3万人規模へのグロースを主導。2026年、静岡県熱海市でAiWiLL株式会社を創業。生成AI顧問「WiLLAGENT」として、防災設備・不動産管理・旅館・飲食など現場型の中小企業に入り、売り上げ向上に寄与するマーケティングや営業施策をどうAIで質を上げ、数を増やすかを一緒に考え抜き、人手不足のなか報告書・見積・マニュアルづくりといった実務をいかにAIで省くかといった、AIを使った事業づくりを伴走支援している。生成AI研修・Eラーニングの監修も担当。企画したイベント・ウェビナーは累計112件、参加者は1万人超。

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三つの方式で、確認するものが違う

使う方式 先に確認すること
Googleアカウントでログイン 選んだアカウント、認証画面の完了、利用資格や組織の制限
Gemini APIキー CLIが期待するキー設定を読めるか、そのキーが有効か
Vertex AI 選択プロジェクト、APIの有効化、認証情報と必要な権限

公式の認証ガイドにはそれぞれの設定手順があります。ここでは2026年9月5日時点の区分をもとに、確認を混ぜないための手順を紹介します。プランや組織によって条件が異なるため、個人アカウントの成功例をそのまま社内アカウントへ当てはめないでください。

実行中のPowerShellが持つ設定だけを見る

変数を設定した画面と、CLIを起動した画面が別なら、古いプロセスを使っている可能性があります。次のコードは値を出さず、代表的な設定名が存在するかだけを表示します。Trueは有効な認証を意味するわけではありません。

$names = 'GEMINI_API_KEY','GOOGLE_API_KEY','GOOGLE_CLOUD_PROJECT','GOOGLE_CLOUD_LOCATION'
foreach ($name in $names) {
  $setting = [Environment]::GetEnvironmentVariable($name,'Process')
  [pscustomobject]@{
    Name = $name
    IsSet = -not [string]::IsNullOrWhiteSpace($setting)
  }
}
$setting = $null

複数の認証方式に関係する設定が残っているときも、いきなり全削除はしません。他の業務で必要な設定か、対象CLIの公式手順でどの値を参照するかを調べます。不要な値が原因だと確認できたら、変更対象を限定し、起動し直した環境で再確認します。

ブラウザーで成功しても、CLI側を確認する

ブラウザーの認証画面を閉じたことと、ターミナルの認証完了表示が出たことは別です。どの時点で止まったかを記録してください。ブラウザー側のアカウント選択、認証後の戻り先、CLI側に出たエラーを順に見ます。認証URLに一時コードやトークンが含まれる場合は、URL全体を共有しません。

WindowsとWSL、手動と定時実行では、実行ユーザーや設定の保管場所が違うことがあります。認証に成功した場所と、実際に失敗するジョブの場所を照合すると、「昨日ログインしたのに動かない」の範囲を狭められます。

認証と、認証後の利用制限を区別する

ログイン完了後に権限不足や利用量の制限が表示される場合は、資格情報を作り直すより、エラーが示すプロジェクトや利用条件を確認します。たとえば同じ認証情報でも、別のプロジェクトのリソースを使う権限があるとは限りません。エラーの対象名を確認してから管理者へ連絡します。

選択した認証方式:
CLIを起動した環境:
認証が止まった画面・段階:
伏せ字にしたエラー文:
環境変数の有無(値は書かない):
対象プロジェクトを確認したか:
最後に成功した条件:
次に確認する担当者:

復旧後は、機密情報を含まない短い入力で応答を確認し、その後に業務用データへ戻します。複数AIを業務で使い分けるときは、ChatGPT・Claude・Gemini・NotebookLMの比較と合わせて、用途ごとの認証・確認担当も決めておくと引き継ぎやすくなります。

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