NotebookLMにPDFを入れたのに、必要な項目を答えない。これは「ファイルを追加できない」のか、「追加できたが必要な内容を扱えていない」のかで確認先が違います。PDFを全部OCRにかけ直す前に、問題を一ページへ絞り、原本と読み取り結果を比べます。

赤堀亘
執筆・監修 AiWiLL株式会社 代表取締役 赤堀亘

AiWiLL株式会社代表。AI顧問「WiLLAGENT」で、企業の仕事をAIと人が進められる形にする伴走支援を行っています。記事では、実務で使える手順と、人が確認すべき点を明らかにします。

2026年9月5日に確認したGoogle公式ヘルプでは、サービス名がGemini Notebookと表記されています。本記事はNotebookLMを探している方向けに、PDFを業務で使う際の点検手順をまとめたものです。特定のPDFで読み取り精度を実測した記事ではありません。

追加の失敗と、回答の失敗を分ける

症状 最初の確認
アップロードが終わらない ファイルが正常に開くか、形式・容量が現在の制限内か
ソースはあるが回答に使われない 質問に対応する資料を選んでいるか
文章は読めるが表の値が違う 行と列の対応、注記、単位、改ページを原本で確認
必要な記載がないと言われる 原本に本当にあるか、画像や注記の中だけにないか

公式にPDFが対応形式として挙がっていても、個々の図表を業務で必要な精度で読める保証とは別です。形式が対応していることを確認したら、実際に使うページで結果を確かめます。質問対象と関係のないソースを外しておくと、原因を絞りやすくなります。

一ページだけで、三つの問いを試す

たとえば、説明用の資料に「受付時間」「担当部署」「例外条件」があるとします。まとめて要約を頼む前に、それぞれを別々に尋ねます。回答がない場合は、PDFビューアーで該当部分を目視し、文字を選択してコピーできるかも調べます。

選択した資料だけを使って、次を確認してください。
1. 受付時間はどこに記載されていますか。
2. 担当部署名を、原文の表記で示してください。
3. 通常と異なる受付条件があれば、その箇所を示してください。
見つからない項目は「確認できない」と書いてください。
各回答を確かめるための参照箇所を添えてください。

文章を選択できないPDFでも、それだけでAIが扱えないと断定はできません。ただ、画像として保存された文字を調べる必要があるという手がかりにはなります。見た目に読める文字と、抽出された文字列が同じかを確認します。

OCRを使うなら、変換後を別の資料として扱う

OCRを試す場合は原本を残し、変換版を別名で保存します。小数点、数字の0と文字のO、マイナス記号、縦書き、複数段の順番は確認する候補です。数字を扱う業務では、単に文章として読めるかより、表の見出しと値が正しく結び付くかが重要になります。

元のPDFとOCR版を同時に質問対象へ入れると、どちらを参照した結果か分かりにくくなることがあります。検証時は一方ずつ選び、同じ問いで比べます。改善しなければ、必要部分を担当者が確認したテキストや表として整理する方法も検討します。

社内で残す確認表

資料名と版:
原本の管理者:
問題が出るページ:
確認する項目と原本の値:
元PDFでの回答:
変換版での回答:
単位・注記を含めて一致したか:
業務で使ってよい範囲:
人の確認が必要な項目:

PDFが読めるようになったら、次は引用が回答を本当に支えているかの確認へ進みます。社内資料の選び方から整えたい場合は、NotebookLMの業務活用ガイドも参考にしてください。

確認に使った資料

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