AIが出したPowerShellのコードを貼り付けたら、日本語のファイル名だけが崩れた。保存したCSVを開くと別の文字になった。この二つは、同じ原因とは限りません。元のデータ、読み取り、コマンド間の受け渡し、保存、表示のどこで変わったかを分けて確認します。

赤堀亘
執筆・監修 AiWiLL株式会社 代表取締役 赤堀亘

日本テレビ・Bitget等でのB2Bマーケティング実務を経て、2023年にSHIFT AI創業へ参画。コミュニティ・スクール責任者として2年で3万人規模へのグロースを主導。2026年、静岡県熱海市でAiWiLL株式会社を創業。生成AI顧問「WiLLAGENT」として、防災設備・不動産管理・旅館・飲食など現場型の中小企業に入り、売り上げ向上に寄与するマーケティングや営業施策をどうAIで質を上げ、数を増やすかを一緒に考え抜き、人手不足のなか報告書・見積・マニュアルづくりといった実務をいかにAIで省くかといった、AIを使った事業づくりを伴走支援している。生成AI研修・Eラーニングの監修も担当。企画したイベント・ウェビナーは累計112件、参加者は1万人超。

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「WindowsならUTF-8」と一括りにしない

PowerShell 7とWindows PowerShell 5.1では、既定の文字コードに違いがあります。Microsoftの説明では、PowerShell 6以降のテキスト出力はUTF-8のBOMなしが基本です。一方、5.1ではOut-FileなどとSet-Contentなどで既定がそろっていません。実行したバージョンとコマンド名を確認する必要があります。

また、5.1が日本語を含むBOMなしUTF-8のスクリプトを別のコードページとして読むケースも説明されています。すべてのファイルへBOMを足せばよい、という意味ではありません。読み込む相手とファイルの用途に合わせて決めます。この記事の資料確認日は2026年9月5日です。

壊れた場所を探す四つの確認

見る場所 判断の手がかり
入力ファイル 文字コードを指定して開けるエディターで、元の日本語が読めるか
PowerShellの読み込み 保存時の文字コードを明示した読み取りで一致するか
外部コマンドへの受け渡し ファイルでは正常で、パイプを通した後だけ崩れるか
保存した出力 別アプリで開いても崩れるか、表示だけの問題か

画面で崩れて見えるだけなら、元ファイルの中身が壊れているとは限りません。逆に、崩れた文字をそのまま保存した後では、正しい文字コードを選んでも元の文章へ戻せないことがあります。調べる間は原本を残し、変換結果を別名に保存します。

UTF-8だと分かっている検証ファイルを読む

$PSVersionTable.PSVersion
$inputFile = 'C:\Work\sample-utf8.txt'
$content = Get-Content -LiteralPath $inputFile -Raw -Encoding UTF8
$content.Length

このコードは文字数だけを表示します。次に、機密情報を含まない短い検証文で、読んだ文字列と期待する文が一致するかを確かめます。UTF8の指定は入力の正体がUTF-8だと分かっている場合の例です。Shift_JISなど別形式のファイルを、根拠なくUTF-8として読み直しても解決しません。

たとえば「確認用:見積書」の一行を、利用するエディターから文字コードを指定して保存します。読み込みまでは一致し、別プログラムに渡した後だけ崩れるなら、その受け渡し部分へ調査を絞れます。長い本番データを何度も変換するより、差が出た境目が明確になります。

AIへは、表示結果だけでなく入出力条件を渡す

日本語が崩れる箇所を調べてください。
PowerShellのバージョン:
入力ファイルの保存形式:
読み込みに使うコマンド:
途中で呼び出す外部プログラム:
出力の保存方法:
最初に崩れると確認できた工程:
正常に読めるアプリ:
原本を上書きせず、工程を一つずつ検証する案を出してください。

修正後は日本語が読めることに加えて、行数、区切り文字、改行、先頭の余分な文字も確認します。CSVなら列がずれていないか、スクリプトなら文字列が意図した値になったかが完了条件です。「エラーが消えた」だけで作業を閉じないようにします。

ファイル自体が見つからない場合はWindowsのパス確認、担当者へ引き継ぐ場合は障害メモの書き方を使ってください。

確認に使った資料

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