人材・教育分野の企業でAI研修に参加した方々から、実際の担当業務に結び付けてAIを使いたいという希望がありました。担当する仕事が違えば、AIに伝える前提や、作りたいものも変わります。

赤堀亘
執筆・監修 AiWiLL株式会社 代表取締役 赤堀亘

AiWiLL株式会社代表。AI顧問「WiLLAGENT」で、企業の仕事をAIと人が進められる形にする伴走支援を行っています。記事では、実務で使える手順と、人が確認すべき点を明らかにします。

AiWiLLは初回のセッションで、参加者それぞれのパソコンの作業環境を整え、AIに自分自身と会社について質問してもらうワークを行いました。回答を一人ずつのファイルに残し、次の業務で参照する材料を用意しました。

今回の出発点は、各自の仕事の背景をAIに伝えることです。同じ会社で働いていても、担当する業務、日々困っていること、作りたい資料は違います。その違いを、次の仕事で参照できる形にするワークでした。

自分の仕事を、対話しながらファイルにする

セッションでは、参加者のパソコンにAIツールをセットアップし、AIからのインタビューに答えてもらいました。自分のことと会社のことを話し、回答をファイルとしてまとめます。

その場の会話で終わらせず、後から開けるものを残した点が、この回の具体的な成果です。次回はそのファイルに加え、実際に扱いたい業務の材料を使うことができます。

ただし、背景をまとめたファイルができれば、あらゆる業務を任せられるわけではありません。今回作るものの目的や使う資料は、仕事ごとに確かめる必要があります。初回は、その土台を参加者自身の手元に作る段階でした。

現場の希望を受けて、次のワークを組み直した

当初は、共通のアプリ制作を軸に進める計画を用意していました。初回では、より実際の業務に結び付けて使いたいという希望があり、その後の進め方を、各人の役割や仕事に合わせて成果物を作る構成へ組み直しました。

そこで、初回に作ったファイルと、いま時間がかかっている仕事、やりたいのに着手できていないことを受け取るための宿題シートと提出先も用意しました。参加者が担当する仕事を、次回の題材にするためです。

この回で残ったものと、次に扱うこと

初回に確認できたのは、参加者の作業環境と、一人ずつの背景情報をまとめたファイルです。その後の回では、実業務を題材に、要件を決め、AIで実施し、確認した手順を残すワークへ進みました。

今回の支援では、現場から出た希望を、その後に使う資料と進行へ反映しました。AI研修を自社の仕事につなげたいときは、参加者が何を担当し、何を作れるようになりたいのかを、早い段階で具体的な材料にすることが役立ちます。

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