AIでいろいろなことができるのは分かる。では、最初に何を任せればいいのか。私の答えは、簡単にできて効果が高く、感動できる仕事からです。具体的には、会議の議事録を作り、そこからメールの下書き、提案書へとつなげる流れ。そのうえで、仕事のありようが変わる使い道として、経理をおすすめしています。

赤堀亘
執筆・監修 AiWiLL株式会社 代表取締役 赤堀亘

AiWiLL株式会社代表。AI顧問「WiLLAGENT」で、企業の仕事をAIと人が進められる形にする伴走支援を行っています。記事では、実務で使える手順と、人が確認すべき点を明らかにします。

この記事は、YouTube「AI顧問の現場録」で、湯河原・惣湯テラスの川沿いで、聞き手の高橋がChatGPT・Gemini・Claudeに聞いた「最初に任せるべき仕事ベスト3」に、AI顧問の私がコメントした回の記録です。

この記事の結論

  • 3つのAIのベスト3は、ChatGPTが「メールの下書き・会議の要約・提案書の叩き台」、Geminiが「議事録の作成・メールの文案・競合リサーチ」、Claudeが「社内向け文章の下書き・アイデア出し・長い資料の要約」でした。
  • AIは、感動しないと使い始めません。最初は、簡単にできて効果の高い仕事から。議事録からメールの下書き、提案書へとつなぐ流れは、かなり感動すると思います。
  • ランキングに出てこなかった推しの使い道は、経理です。AIと会計ソフトをつないでレシートを渡すと、記帳・仕訳・計算までしてくれて、AIとお金の相談ができるようになります。
  • 私が実際に使っているのは、動画編集・経理・議事録・メールの4つ。すべてClaudeでやっていますが、主要なAIならどれでもできます。
  • 最初の一歩は、会議を1本録音して、AIに議事録とお礼メールの下書きを作らせてみることです。

動画で見たい方は、YouTube「AI顧問の現場録」の回をどうぞ:AIに最初に任せる仕事ベスト3|ChatGPT・Gemini・Claudeの答えとAI顧問の推し(2026年10月8日の収録)

3つのAIに「最初に任せるべき仕事」を聞いた

聞き手の高橋が、ChatGPT・Gemini・Claudeの3つに「あなたたちに、最初に何を任せたらいいのか」と聞き、それぞれ3位までのランキングにしてくれました。

図解

ChatGPT

1位 メールの下書き/2位 会議の要約/3位 提案書の叩き台

Gemini

1位 議事録の作成/2位 メールの文案作成/3位 競合リサーチ

Claude

1位 社内向け文章の下書き/2位 アイデア出し/3位 長い資料の要約

聞き手がまとめた、3つのAIのベスト3(AIの返答の原文ではありません)

それぞれ面白く、納得感も結構あります。順に、私のコメントです。

ChatGPTのベスト3:メール、会議の要約、提案書

1位はメールの下書きです。これは私も同じで、メールは9割、AIに返事を書いてもらっています。聞き手が言うとおり、ChatGPTはビジネス文として、いい文章を書いてくれます。

2位は会議の要約。社内のミーティングでも商談でも、録音するなりして、会議のデータさえAIに渡してしまえば、すぐに議事録ができ、商談の履歴が残ります。それを次の提案書にまとめる。部下に「議事録はこれ」と渡して、仕事を任せる。めちゃくちゃ便利です。

図解

  1. 録音する

    社内ミーティングや商談

  2. AIに渡す

    会議のデータ

  3. 議事録・商談履歴

    次の提案書へ

会議のデータを、渡すだけ

3位は提案書の叩き台。ちょうど、商談からの提案の流れです。あとは人が直して、人が送れば完了です。最初にやるべき流れとして、とてもいいと思います。

Geminiのベスト3:議事録、メール、競合リサーチ

1位は議事録の作成です。Google Meetなら、自動で議事録を取ったり録画したりできるので、会議が終わったらすぐにでき、それをメンバーにシェアできます。「議事録を作ってください」と頼まなくても、勝手に作ってくれる。聞き手が言うとおり、初めての人の入り口として最高です。

2位はメールの文案作成。私はGoogle Workspaceのユーザーなので、Meetで録画をとり、メールもGeminiで返信込みで文章を作れます。録画からToDoを出して返信する、という使い方もできて、素晴らしくいい機能です。

3位は競合リサーチ。新規事業を作るときや、営業の前の下調べで使う場面ですね。人がやるよりはるかに楽で、精度も最近すごく良くなりました。人がやる仕事より、はるかにいいものを出し始めています。

ただ、リサーチは、何を調べるかで使うAIを変えています。最新のトレンドを追いたいなら、Xの情報が取れるGrok。精度で言えば、新しい情報もきれいに整理して出してくれるので、最近はClaudeが一番好きです。

Claudeのベスト3:社内向け文章、アイデア出し、長い資料の要約

1位は社内向け文章の下書き。資料やスライドを作るとき、Claudeは本当にいい仕事をします。Claude Designも、ビジネスで使いやすいものを出してくれるので、これまでGensparkでスライドを作っていた人がClaudeで資料を作るようになると、結構感動すると思います。

2位はアイデア出し。「今日、私は何をやろうかな」もそうですし、「自社のペルソナはこうなんだよね」と伝えると、それを汲んだうえで、たくさん提案してくれます。ただ、最初にやるものとしては、個人的にはあまりしっくり来ません。ちょっとレベルが高い気がします。

3位は長い資料の要約。膨大な社内規定や、分厚いコピー機の説明書のPDFを渡して、「コピー機でこういうことをしたいんだけど、できる?」「エラーが出たんだけど、どうしたらいい?」と聞く。これは超使いやすいです。聞き手が言うように、論文や学会の資料を読む人にも、すぐ使ってほしいですね。

最初は、簡単で感動できる仕事から

AIは、感動しないと使い始めません。だから最初にやるべきなのは、とりあえず簡単にできて、効果が高いところだと思っています。

図解

  1. 会議の議事録を作る

    録音を渡すだけで、議事録と商談の履歴ができる

  2. メールの下書きを作る

    議事録から、お礼や次の連絡の文面を作る

  3. 提案書を作る

    商談の内容から、提案書の叩き台を作る

最初にやるなら、この流れ

ここは、かなり感動すると思います。最初にやるべきことは、まさにこれです。議事録を次の仕事につなげる設計は、議事録AIの活用術に書いています。

実際に、会社でいちばん使われているのも文章の仕事です。帝国データバンクの調査では、生成AIを業務で活用している3,560社の主な活用業務の1位は「文章の作成・要約・校正」で、45.1%でした。

出典:帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」(2026年3月17日〜31日調査・全国の有効回答1万312社・2026年5月14日発表)。母数は、生成AIを業務で「活用している」と答えた3,560社。発表ページ

AI顧問の推しは、経理

3つのAIのランキングに出てこなかったもので、仕事が変わる、今までの自分のありようが変わるイメージが湧くものを1つ挙げるなら、経理です。会社の規模が小さいほど、効果は大きくなります。

たとえば、ClaudeやChatGPTを、マネーフォワードやfreeeとつなぐ。レシートがあれば、AIに渡していく。すると、記帳をどんどんしてくれて、仕訳をしてくれて、最後の計算までしてくれます。データがたまるほど、今月どのくらい使ったか、何に使ったかといったお金の計算もしてくれる。AIと、お金の相談ができるようになります。

聞き手からも「うちの会社は、完全にそれですもんね。助かってます」という声が出ました。会社でなく、個人の家計の計算でもいいと思います。最初にやってみると、感動すると思います。

レシートを渡して仕訳案が返ってくるところまでを試した記録はレシートをチャットに投げたら、仕訳案が返ってきたに、数字の下書きはAI、確定は人と税理士という線の引き方は中小企業の経理のAI活用に書いています。

AI顧問が実際に使っている4つ

最後に聞き手から「今、自分でやっていて、一番いいと思う使い方は?」と聞かれました。感動が大きく、しかも使う頻度が高いもので言うと、この4つです。

図解

動画編集

好きな場所で撮って話したら、あとはAIによろしく。このチャンネルの動画も、そうして作っている

経理

お金の計算をさせる。記帳・仕訳から、AIとのお金の相談まで

議事録

商談をちゃんと録っておく。商談履歴、次にやること、提案書まで、ここを起点にあらゆる仕事につながる

メール

AIとメールをつなぐ。返事の漏れを教えてくれて、過去の文脈を汲んだ文面を作ってくれる

AI顧問が実際に使っている4つ

議事録は、特に商談をちゃんと録っておくことです。そのデータをAIに渡しさえすれば、商談の履歴ができ、次に何をしたらいいかも教えてくれて、提案ができるなら提案書も作ってくれる。本当にここを起点に、あらゆる仕事につながっていくので、ありがたいです。

メールは、AIとGmailをつなぐなどしていけば、これまで来たメールを全部見てくれます。

再現イメージ

赤堀

返事、漏れてない?

AI

これ、返事できていないよ。

赤堀

○○さんにメールを送りたいんだけど。

AI

では、こういうメールを送りましょうか。(過去の文脈を汲んだ下書き)

メールとつないだAIとのやり取り(収録で話した例を会話の形にしたもの)

今話したことは、全部、私はClaudeでやっています。ただ、ChatGPTにもClaudeにもデスクトップアプリがありますし、GoogleにもAntigravityというデスクトップアプリがあります。主要なAIなら、どれでもできます。ぜひ試してみてください。動画編集の始め方は、AI動画編集は「生成」より「編集」からにまとめています。

持ち帰り:会議を1本録音して、議事録とお礼メールを作らせる

最初の一歩は、会議を1本録音して、AIに議事録とお礼メールの下書きを作らせてみることです。

やってみたら、次の3つを確かめてください。

  • 議事録の決定事項と宿題は、会議の中身と合っているか。担当や期限を、AIが勝手に作っていないか。
  • お礼メールの下書きは、どこを直せば送れたか。
  • 同じ流れで、提案書の叩き台まで作れそうか。

議事録で担当や期限が混ざるときの指示の書き方は、AI議事録で決定事項と宿題が混ざるに書いています。

まとめ

AIに最初に任せる仕事は、簡単にできて効果が高く、感動できるものから選びます。会議の議事録を作り、そこからメールの下書き、提案書へとつなぐ流れは、その代表です。仕事のありようが変わる使い道としては、経理をおすすめしています。私が毎日使っているのは、動画編集・経理・議事録・メールの4つで、主要なAIならどれでもできます。

最初の一歩として、会議を1本録音して、AIに議事録とお礼メールの下書きを作らせてみてください。

医療、建設、農業、営業、製造、飲食など、さまざまな仕事の人が並ぶAiWiLLのキービジュアル。AIを使いこなす会社は、イケてる。

伴走型AI顧問 WiLLAGENT

初月10万円で、AI顧問、使い放題。

月2回・隔週90分の定例枠で、AI社員の開発・改善、社員研修、導入設計・戦略、会社訪問を、御社の仕事に合わせて選べます。定例の間もチャットで相談できます。

初月10万円、翌月から月30万円。最低3か月・総額70万円(いずれも税別)。訪問の交通費、AIツール利用料は別途実費です。

AI顧問の内容と料金を見る